ホーリーランド【80点】

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合計 ストーリー キャラクター 世界観 読みやすさ
80 6 8 8 9 8
意外性 臨場感or迫力 お薦め度 全体性 面白さ
7 9 8 7 10

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書評

 どこにでもいる高校生である神代ユウが主人公のこのマンガ。彼は夜の街で「不良狩り」と呼ばれていた。独学で身に付けたボクシング技術で不良たちを仕留めてしまっていたのだ。その噂は広がり、不良たちの格好の的となっていく。自分の居場所を求めて夜の街に居続けるユウは自分にとっての聖地(ホーリーランド)を見つけられるのか。
 格闘技の技術が書かれるためリアル格闘マンガとよばれるこの作品は、自己を見つめなおす稀有な作品でもある。心の葛藤をストレートに描き切り、細かくゆれる青春期の心情を思い出させてくれる。作者の人間性や思いがこれほどまでに伝わってくるマンガはほとんどないだろう。あの頃の自分と今の自分、そしてこれからの自分を見つめなおすきっかけになるはずだ。

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◆この作者の他作品◆
自殺島【80点】

 

評価点数の詳細を読む(ネタバレを含みます)

徹底評価

絵  6点

絵は何とか平均点。
絵だけで見るとまずまずといったところ。

ストーリー  8点

いじめられっ子が格闘技を経験して強くなるというありきたりなストーリー。
だが、このマンガはそこからさらに膨れ上がる。
青春期の葛藤を細かく描写し、一つ作品として作り上げている。

キャラクター  8点

主要なキャラの多くが心に闇を抱え、生活している。
一人一人の人間性に感情移入しやすくよくできている。

世界観  9点

リアル格闘マンガと思春期の心の葛藤の両方を融合させた。
夜の街と心の闇を相乗効果で盛り上げ独特の世界を確立している。

読みやすさ  8点

絵の評価は高くないが、読みにくい絵ではなくストーリーもテンポ良く進むため読みやすい。

意外性  7点

様々な格闘家があらわれて戦うという一見、意外性はないのだが 最後の敵と戦う際の盛り上げが少年マンガ風で意外だった。
皆で結束してボスを倒すという展開はマンガの世界では私は好きだ。

臨場感or迫力  9点

格闘シーン、そして心の葛藤をえがくシーンは見ごたえがある。
作品の世界にどっぷりつかってしまった。

お薦め度  8点

読み手は選ぶがお薦めできるマンガである。
一度でも生きることや友情など答えがない問題に悩んだことがあれば読んでみてほしい。

全体性  7点

全体としてまとまっている。
最後の伊沢との戦いは私としてはあまり評価しないが程よい巻数で完結した。

面白さ  10点

おもしろいマンガである。
一度でも自分の心と向き合って悩んだことがある人は読んでもらいたい。

合計  80点

 格闘マンガとしてもおもしろく読めるのではないかと思う。 男ならこういった世界にあこがれを抱く時期はある。 はじめの一歩のようなスポーツの華やかさとは違い、格闘よりも心をリアルに描き上げている。 作者の魂を感じられる数少ないマンガである。

個人的な見所

 大学時代に友情や恋愛に死ぬほど悩み考え、眠れなくなっていた。 そういった時に何度も何度もこのマンガを読んで考えたことを覚えている。 マンガを読んでいろいろな感情がこみ上げ、そしてコミックの裏表紙の作者のコメントを読む。 あのたった数行でどれだけ影響を受けたかわからない。 マンガを読む方はぜひ、作者のコメントを含めて一つの作品であると認識して読んでもらいたい。

 

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