自殺島【80点】

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合計 ストーリー キャラクター 世界観 読みやすさ
80 6 8 7 10 8
意外性 臨場感or迫力 お薦め度 全体性 面白さ
7 8 9 9 8

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書評

 「なぜ生きるのか?」 
 その最も難解な問いかけに正面から答えようとしているマンガである。
 主人公であるセイは自殺の常習者だった。二度目の自殺を試みたセイは目覚めるとある島にいた。その島は自殺島。同じように生きることを放棄した人たちとともに島に閉じ込められてしまう。死ねないなら生きるしかなく、集団での生活が始まる。そんな中でも自殺をはかるものもいればセイやその仲間たちのように少しずつ生きる意味を見出していくものもいる。 ある日、セイは島にいる鹿と出会い、ただ生きるということを純粋に行っている動物の美しい姿に心を奪われる。そして特技であった弓を使ってその鹿を狩り生きるために食べた時、自身が多くの生命によって生かされていることに気付く。そして感謝の気持ちが芽生えた。
 肉体的にも精神的にも極限のサバイバル生活の中で、だれもが思う「なぜ生きるのか?」という問いに対する答えをこの作品を通して考えることができる。

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外部サイト「ソク読み」

 

◆この作者の他作品◆
ホーリーランド【80点】

 

評価点数の詳細を読む(ネタバレを含みます)

徹底評価

絵  6点

絵の評価はあまり高くない。
マンガ的な絵としては評価は普通。

ストーリー  8点

前作の「ホーリーランド」に引き続き相変わらず考えさせられるテーマでマンガを作ってくる。
サバイバル状態から生きるということをいやおうなしに考えさせられる。

キャラクター  7点

没個性的なキャラクターがぞろぞろと出てくる感じがストーリーを邪魔しない。
自殺未遂者のためにみなが心に闇を抱えているが、それも長くなりすぎず説明できている。

世界観  10点

無人島でサバイバル生活をしながら生と死に向き合う。
これは前作にも増して考えさせられる。

読みやすさ  8点

絵は描き込みすぎず、ストーリーは分かりやすい。
考えさせられるシーンはあるが、読みやすい。

意外性  7点

このような状況でもやはり人間は協力しないのだろうというところが、意外でありながら しょうがないかなとも思う。

臨場感or迫力  8点

人間同士のリアルな争いのために臨場感はとてもある。
人間の秘めたものの生々しさにふれられる。

お薦め度  9点

前作のリアル格闘マンガに続き、今作はリアルサバイバルマンガと言える。
この作品からたくさんのものをだれもが得ることができるはずだ。

全体性  9点

高い水準でまとまっていると思う。
まだゴールが見えてこないが、期待を裏切らないと思っている。

面白さ  8点

読み手を選ぶとは思うがおもしろいマンガである。
前作とは違った世界を作ってくれた。

合計  80点

 考えさせられるマンガである。 生きることと死ぬことをリアルに描くことで、日常の何気ない出来事を喜びに変えてくれる。 人間というものに真摯に向き合い、そして日々考えながら生きているだろうと作者のことを勝手に想像してしまう。 それほどこの作者のマンガ作品は異質である。 小気味のよい映画を見るかのような興奮があり、読み終わったあとは自分の心をわしづかみにされているような印象がある。 ぜひ、読んでもらいたいマンガである。

個人的な見所

 この作品は20代や30代の男性が読んでいることと思う。 私もそうなのだが、実際にこのような状況で冷静にそして強くあり続けることが可能かどうか自問自答を繰り返してしまう。 自分の身を守りながら、女性や弱いものを守る。そして希望を明日につなぐ。 それが男という存在であると考える。

 

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