鋼の錬金術師【78点】

[ad#kijiue]

 

 

合計 ストーリー キャラクター 世界観 読みやすさ
78 8 7 7 10 8
意外性 臨場感or迫力 お薦め度 全体性 面白さ
6 7 8 9 8

*スマートフォンでご覧の場合は表を左右にスクロールしてください

書評

 片田舎の町に育った仲の良い兄弟であるエドとアルは錬金術師である父を持ち、その才能を少しずつ開花させていく。そんな中、父親が失踪してしまったあと女手一つで彼らを育てていた母が亡くなってしまう。兄弟はその後厳しい修行を行い錬金術師としての実力を身に付けるが、その目的は母を錬金術によって生き返らせるためであった。最大の禁忌とされた人体錬成を行ったその兄弟を過酷な運命が襲う。エドは左足と右手を失い、アルは身体を失い魂の定着した鎧の姿となってしまう。多くのものを失った彼らはそれでも前を向き、自身の肉体を取り戻す旅に出る。
 古代に行われていた錬金術を題材にした本作品は、得るものがあれば失うものもあるという等価交換を原則として、人の生き死にについて深く切り込むダークファンタジーとして仕上がっている。大切なものを取り戻すために、さらに大切なものを失ってしまった彼らの冒険は私たちに勇気と感動を与えるに違いない。

試し読みをする
外部サイト「ソク読み」

 

評価点数の詳細を読む(ネタバレを含みます)

徹底評価

絵  8点

連載開始から高い水準で落ち着いている。
低年齢層向けの印象だが高評価。

ストーリー  7点

悪くはない。悪の組織が行うことを主人公側が阻止するというストーリーは分かりやすい。
味付けはすばらしいのだが、なんというかもうひとひねり欲しかったようにも感じる。

キャラクター  7点

錬金術という設定は好きなのだが、キャラクターもやや良いといった感じ。
お父さんが尋常じゃなく強いという設定は個人的に好みである。

世界観  10点

世界観は素晴らしい。 連載開始からうすいモヤのようなものがかかった印象。
独特の気味悪さというか得体の知れなさが最後まで良い影響を与えていた。

読みやすさ  8点

絵が読みやすいため、暗い話であるがスラスラと読める。
重い話を少年マンガにあわせた形でうまく仕上げている。

意外性  6点

意外性は少ないように思う。
王道少年マンガに近いのでハッピーエンドという形で良かったのかもしれない。

臨場感or迫力  7点

戦闘シーンはもう少し迫力がほしかった。
最終バトルは盛り上がりがあってよかった。

お薦め度  8点

ダークファンタジーの代表作としてお薦めできる。
考えさせられることも多いマンガである。

全体性  9点

徐々にいろいろなことが明らかになって、力をあわせて悪を倒すという軸がブレずに終われた。
うまくまとまっていると思う。

面白さ  8点

少年マンガとしてはやや異質だが、そこも個性と捉えるとおもしろいマンガである。
読んでおくべきマンガである。

合計  79点

 おもしろいマンガではあるが飛びぬけてはいないといった印象。 ダークファンタジーとして地位は築いているが思ったよりは小さくまとまった。 かといってボリュームを増やしたら良いというわけでもないので物語としてはうまくもっていったと思う。 キャラグッズやゲーム、アニメ向きなのでそのあたりを含めると評価は高くなるかもしれない。 あくまでもマンガのみでの採点である。

個人的な見所

 錬金術の等価交換というシステムが印象的だった。得るものと同じ代償を支払わなければならないという仕組みにいろいろな思いを抱いたことを覚えている。
 また、人間とは何かということも考えさせられた。人間を形づくる材料だけでは人間は作られないと書いている。登場キャラのアルフォンスエルリックは鎧に魂がのっているという設定だが彼はまさしく人間であると言える。となると人間とはどのように定義すれば良いのか。こういった哲学的な問いかけを問答無用に叩き付けてくるマンガでもある。

 

記事をたたむ

 

 

[ad#kijishita]