医龍【74点】

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合計 ストーリー キャラクター 世界観 読みやすさ
74 8 7 8 7 7
意外性 臨場感or迫力 お薦め度 全体性 面白さ
6 9 8 7 7

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書評

 アフリカの医療支援NGOで医龍 (Team Medical Dragon)と呼ばれる医療チームを率いていた凄腕の外科医である朝田龍太郎は医師としてではなく東北の田舎でやる気のない生活を送っていた。そんな彼の元を明真大学医学部助教授の加藤晶が訪ねて来た。その理由は自身の論文における難手術を成功させ、教授となり大学の医療を改革するための人材のスカウトだった。天才外科医を巻き込んだ混沌とした医学部教授選が幕を開ける。
 大きなテーマとして教授選が描かれており、医療マンガとしては独特の切り口をもつこの作品。私たちが医療を受ける大学病院はいったいどうなっているのかといった不安が嫌でも高まってくる。この国の医療はどうなるのか、最先端であるはずの大学病院で新たな医師は育つのか。それをぜひ見届けてもらいたい。

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徹底評価

絵  8点

絵は高評価。
途中から影がとても多い絵になっていってしまったが、まあ特徴といえばそうかなといった感じ。

ストーリー  7点

素直におもしろいなと感じる。 もう少し医療の面を多く描いてもよかったのかもしれない。
反面、こういった政治闘争はどこにでもあるのだと思わされた。

キャラクター  8点

野口教授はイヤなキャラクターだがとても良い味をだしている。
教授選の対立キャラとして、わかりやすい設定が良い。

世界観  7点

医局という世界を教授選というテーマで描いた。
本物がどのようなものかは想像するしかないが、読み応えある仕上がり。

読みやすさ  7点

医療マンガとして、そして医局の教授選、 さらに伊集院の成長物語として分かりやすく読みやすい。

意外性  6点

意外性はあまり感じない。平均点といった評価。

臨場感or迫力  9点

朝田の手術シーン、そして伊集院の手術シーンは迫力があった。
劇画調の絵も相乗効果をもたらしている。

お薦め度  8点

あまり医療マンガは読まないがこの作品はおもしろい。
作者の絵と構成のセンス、そして雰囲気作りがうまい。

全体性  7点

教授選もしっかり描ききって、作品としては完結している。
朝田の人間臭さ、そして朝田という存在を全体を通して知ることができることは高評価。

面白さ  7点

おもしろいマンガではあるが、今一歩という印象。
内容が教授選に偏っているので、もう少し発展しても良いような気がする。

合計  74点

 医療マンガとしておもしろいと思い、読み始めたのだが途中から政治的な側面が強くなった。 医局というものはそうなのかもしれないが、個人的にはそれよりも純粋な医療のシーンをもう少し楽しみたかった。マンガというよりは人間ドラマとしておもしろい。 楽しみ方が難しく評価しづらいマンガである。 それがこの惜しい点数にあらわれているといえる。

個人的な見所

 朝田が手術をしたあと、右手の甲を気にしていた。もうあの天才的な腕はなくなってしまったのかもしれないと感じた。ある意味、加藤の思いは朝田を凡庸な医師にしてしまう魔法のようなものなのだろう。それを感じた朝田は明真を去った。そう思っている。

 ほとんどの読者が伊集院の立場になって読めると思う。 才能がなく、自分に甘い。私も自分のことを反省しながら読み進めたことを覚えている。 それでも彼の成長を見るにつれて、自身を奮い立たせる糧としたことも覚えている。 才能という光にあてられた彼の成長物語を見届けてほしい。

 

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