カイジ 賭博黙示録(カイジvol1)【82点】

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合計 ストーリー キャラクター 世界観 読みやすさ
82 3 10 7 10 8
意外性 臨場感or迫力 お薦め度 全体性 面白さ
10 8 9 8 9

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書評

 自堕落な生活をしていた伊藤開司は突然借金の返済を迫られる。それは以前に友人の頼みで借金の保証人になっていたためであった。400万近くの借金を当然払えるはずもなく途方に暮れるが、取り立てに来た金融業者の遠藤から借金一括返済のチャンスがあることを知らされる。単純な罠にひっかかってしまいカイジはそのチャンスに望みをかけることになるが、それは人生や命をも賭けた狂気のギャンブルの始まりだった。
 作者の圧倒的センスによって描かれるカイジシリーズの始まりがこの作品。一度でも読めばこの悪魔的にのめり込んでしまう作品からは逃れられない。カイジのダメっぷりと素晴らしい感性、そしてこの作品がもたらす「ざわざわ」を感じてもらいたい。

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◆この作者の他作品◆
天【83点】
アカギ【67点】
銀と金【82点】
賭博覇王伝零【76点】
カイジ賭博破戒録(カイジvol2)【81点】
カイジ賭博堕天録(カイジvol3)【74点】
カイジ賭博堕天録和也編(カイジvol4)【72点】

 

評価点数の詳細を読む(ネタバレを含みます)

徹底評価

絵  3点

絵の評価はなし。

ストーリー  10点

初めて読んだ時の衝撃は忘れない。
ここまで人の心をゆさぶるものが描けるのかという印象。

キャラクター  7点

主人公カイジのキャラクターは言わずもがな良いのだが、他のどうでもいいキャラも良い味をだしている。
ストーリーをじゃましない程度にしか作りこまれていないのが逆に良い。

世界観  10点

世界観は圧倒的。
カイジという世界を創り上げた。

読みやすさ  8点

ほとんどが心の内の描写であり、小難しいことも少ないので読みやすい。
読みやすすぎてあっという間に読み終わる。

意外性  10点

意外性のかたまりである。
意外性ありきで読むマンガ。

臨場感or迫力  8点

絵の評価はないのだが、その反面ストーリーだけで臨場感を生み出している。
心理描写もうまいので臨場感をたっぷり感じられる。

お薦め度  9点

間違いなくお薦めのマンガ。
内容がやや読み手を選ぶので少しだけ減点した。

全体性  8点

全体としてはまとまっている。
引っ張りすぎないのは好印象。

面白さ  9点

文句なくおもしろいマンガである。
絵の評価を加味して1減点した。

合計  82点

 作品として見た時に絵以外は圧倒的。 後世に語り継ぐべきマンガであることは間違いない。 生ぬるく生きている人間全てに喝をいれるマンガである。多くを語る必要のない作品であり、読めば全てが分かる作品である。

個人的な見所

 私の父親はサラリーマンなのだが、だからこそ利根川のこの言葉がずっと印象に残っている。

 何も築いてこなかったおまえらに どこまで想像が届くかわからぬが想像してみろ いわゆるレールの上を行く男たちの人生を おまえらのようにボォーッとしちゃいないぞ…! 小学中学と塾通いをし… 常に成績はクラスのトップクラス 有名中学、有名進学校と受験戦争のコマを進め 一流大学に入る… 入って3年もすれば、今度は就職戦争… 頭を下げ、会社から会社を歩き回り、足を棒にしてやっと取る内定…… やっと入る一流企業… これが一つのゴールだが…… ホッとするのも束の間、すぐ気が付く。レースがまだまだ終わってないことを… 今度は出世競争… まだまだ自制していかねばならぬ… ギャンブルにも酒にも女にも溺れず仕事を第一に考え ゲスな上司にへつらい、取り引き先にはおべっか、遅れず・サボらず・ミスもせず… 毎日律儀に定時に会社に通い、残業をし、ひどいスケジュールの出張もこなし… 時期が来れば単身赴任… 夏休みは数日… そんな生活を10余年続けて 気が付けばもう若くない 30台半ば・・・40 そういう年になって やっと蓄えられる預金高が… 1千 2千万という金なんだ… わかるか…?2千万は大金… 大金なんだ……! 世間一般の道…… つまり命を薄めて手に入れる場合は これだけのことをしなければならない それに比べて おまえらはなんだ…!? 必死に勉強したわけでもなく…… 懸命に働いたわけでもない…… 何も築かず…… 何も耐えず…… 何も乗り越えず…… ただダラダラと過ごし… やったことと言えば ほんの十数分の余興… なめるなっ…! あんなもので2千万という大金が手に入るかっ…! おまえらのように 継続した努力ができぬ輩は本来大金なんて夢のまた夢… それでも手に入れたい…… どうしても手に入れたい…となったら… これはもう… 命を張る以外ないっ…! 当然さ… おまえらは10年15年いう歳月で薄めず…… たった1日で分不相応な 大金を手に入れようというのだからな…… さあ…… 目を覚ませっ……! 渡れっ…! 渡るんだっ…! この機会を逃したら2千万なんて もうおまえには生涯 手にできない…!

 長くて申し訳ない。 要約すると2000万円を得るギャンブルをするのだが、2000万円という大金は命を賭けないと手に入らないと言っている。 普通の人が2000万円を得るためには何十年もかけて積み上げるもの。 それを一瞬にして手に入れるためにはそれ相応のリスクがあると。 子どもの頃、雨の日も風の日も当たり前のように仕事に行っていた父親のことを思い浮かべてしまった。

 

 

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