うしおととら【89点】

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合計 ストーリー キャラクター 世界観 読みやすさ
89 7 9 10 8 9
意外性 臨場感or迫力 お薦め度 全体性 面白さ
9 9 9 9 10

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書評

 その昔、たった一匹で全世界を恐怖に陥れた妖怪がいた。その名を白面の者。それほどの妖怪が唯一恐れる獣の槍を主人公である蒼月潮が見つけることで物語は進み始める。その槍はある妖怪を縫いとめており、潮はその槍を抜くことで凶悪な妖怪を野に解き放つ。「とら」と名付けたその妖怪と不思議な関係を築き、ともに旅に出ることによって潮の母の秘密や白面の者について知ることとなる。そして自身がもつ獣の槍、さらには「とら」の隠された過去も徐々に明らかになっていく。
 少年マンガの決定版とも言えるこの作品。分かりやすくそして奥深い、絶妙なバランスで複雑にからみあったストーリーがゆっくりとほどけていく。人間と妖怪という奇妙なペアは深い信頼でつながり、そして隠された過去が明らかになった時衝撃のラストを迎える。この物語は決して見逃してはいけない。

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◆この作者の他作品◆
からくりサーカス【87点】

 

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徹底評価

絵  7点

絵はクセが強いので好き嫌いは分かれるだろう。
かなりパワーが伝わってくる絵である。

ストーリー  9点

白面の者を倒すという単純なストーリーだが、伏線の回収と最後の戦いまで描ききった。
単純に見えるが藤田作品は奥の深い通好みのストーリーになっている。

キャラクター  10点

「とら」という強烈なキャラクター、そして同じく主人公の潮、さらには妖怪と人間の多種多様なキャラがでてくるが全てにおいて妥協がない。
素晴らしい出来栄え。

世界観  8点

藤田作品は独特の世界観を持っており、分かりやすいストーリーに隠された秘密とわずかな不気味さがうまくマッチしている。

読みやすさ  9点

分かりやすいストーリーと展開で非常に読みやすい。
絵の好き嫌いが分かれるため、少しだけ減点した。

意外性  9点

小説顔負けの伏線とその回収。
ワンピースのような展開ではなく、緻密に練りこまれた一つの小説を読んでいるような高揚感を得られる。

臨場感or迫力  9点

バトルシーンの作りこみはさすが。
長すぎず短すぎず、ストーリーの重厚さに負けない臨場感がある。

お薦め度  9点

バトルものが好きなら間違いなく読んでおくべき作品。

全体性  9点

少し長かったかもしれないが、それでもうまくまとまっている。
最終決戦も長すぎずまとめた。

面白さ  10点

名作の一つである。
必ず1巻から最後まで読んでもらいたい。

合計  89点

 かなり昔の作品ではあるが、間違いなくマンガ史に残る名作であると思っている。主人公二人が色あせず最終巻まで輝きを放ち、伏線を回収するごとに盛り上がるストーリー、そして最終決戦では全ての力を合わせて敵を倒す。スラムダンクと同じレベルのカタルシスを味わうことができるマンガ作品である。熱くさせるだけではなく、悲しみや憎しみといった人間の五感をゆさぶる展開をうまく入れ込み、一つの完成したストーリーとなっている。ぜひとも読んでもらいたい。

個人的な見所

 数多くのマンガ作品を読んできたが最も感動したラストだった。人間ではない「とら」がもともと人間であることが分かり、そして最も人間味あふれる存在となった。ただ終わるのではなく、最終ページを描いてくれた作者に感謝しかない。

 

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