ウロボロス【80点】

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合計 ストーリー キャラクター 世界観 読みやすさ
80 8 9 8 8 8
意外性 臨場感or迫力 お薦め度 全体性 面白さ
8 8 7 8 8

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書評

 15年前のある日、孤児院で暮らす二人の少年は自分たちが最も大切に思っていた人の死を目撃する。そして、その場から逃げていく犯人を目撃した少年たちの必死の証言は警察によってもみ消されてしまう。彼らは証言をもみ消した刑事が付けていた金時計を頼りに、その刑事と大切な人を殺した犯人を捜すことを決意する。二人の少年は警察と極道となり、本来交わることのない立場から協力し合い真相に迫る。しかしこの事件には大きな謎が隠されていた。この作品をよくある復讐物語として見てはいけない。緻密に張り巡らされた伏線が、この事件の背後にいる巨大な黒幕につながる細い糸となる。市民を守り正義の名のもとに活動する警察は敵か味方か。ぜひこの作品を読んで確かめてもらいたい。

 

評価点数の詳細を読む(ネタバレを含みます)

徹底評価

絵  8点

上手な絵である。
セリフのないコマなど重くなりがちなストーリーにうまく緩急をつけている。

ストーリー  9点

子どもの頃からの復習を果たすというシンプルなストーリーだが、事態は二転三転様々な方向へ転げ落ちていく。
とても高評価。

キャラクター  8点

警察とヤクザという真逆の主人公とダークヒーローの主人公を際立たせるヒロインの対比が素晴らしい。

世界観  8点

警察という悪を取り締まる組織の腐敗を描いた作品。
独自の世界を作り上げてそれを維持できたと感じる。

読みやすさ  8点

絵とストーリーが高いレベルでまとまっており読みやすい。
巻数も多すぎないのでその点も好印象。

意外性  8点

こういった物語にありがちな裏切りや全く逆方向からの真相解明など期待を良い意味で裏切らない展開で高評価。
そういった見せ方をやりすぎていないところも良い。

臨場感or迫力  8点

展開の緊迫感や臨場感はしっかり伝わってくる出来栄え。

お薦め度  8点

映画好きな人には間違いなくお薦めできる。
導入、盛り上がり、解決と見せかける、読み手の裏切り、エンディング、プロローグといった物語に必要なものが全て組み込まれている。

全体性  7点

やや長く続いたかなと思わなくもないが、まずまずのところでまとまった。
最後まで描き切ってもらえてよかった。

面白さ  8点

一つの作品として完成度の高いマンガである。
一度に通して読んでみてもらいたい。

合計  80点

 しっかり最後まで描き切ったなという印象。最初に目的が出てくるタイプのこういった作品は尻すぼみになることも多いが、最後まで盛り上がりを維持して駆け抜けた素晴らしい作品と言える。やや巻数としては長いなという印象もあるが、手に取って読んでみるとストーリーの展開にのめり込み、一気に読み進めてしまうはずだ。

個人的な見所

 昨今、不正会計やデータ改ざんなど企業の不祥事が明るみに出ている。この作品は警察という巨大な組織の悪がテーマとなっていたが、正義を執行するはずの警察にもそういった不祥事はあるのだろう。これらは人間が起こすものなのか、それとも組織が人間を動かしてしまうのか、どちらの可能性もあり得ると思っている。

 

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